畑の作物には肥料や石灰が必要なワケ!メリットや注意点とは

暖かくなると畑や家庭菜園やガーデニングの準備がはじまりますね。

立派な野菜や花作りには、健康な土作りも重要なポイントです!

畑の土作りに欠かせないのが肥料ですが、石灰を混ぜて土を作る場合の注意点やメリットを紹介します。

苦土石灰・有機石灰の成分などもみてみましょう。

元肥(もとごえ)と追肥(ついひ)の仕方についても紹介します。

畑の肥料に石灰を使って畑を耕す場合

畑を耕す前に、畑全体に石灰を撒きます。これは、土壌に雨が当たると酸性の雨の影響で、畑の土も酸性に傾いてしまうから。アルカリ性の石灰を撒いて土壌を中和しましょう。

使用する石灰の量は、厳密に言えば作る作物によって量の加減が必要です。とはいえ、家庭菜園を楽しむくらいであれば、そこまで神経質にならなくてもいいでしょう。

ただし、酸性の土壌が苦手なほうれん草などを植える場合は、その周辺に石灰を足しておきましょう。

有機栽培にするのであれば、工業的に作られたものよりもホタテ貝の殻を原料にした有機石灰がおすすめです。

石灰はバケツなどに入れて、均等になるように撒くのがコツです。

有機肥料にもさまざまな種類がありますが、チッソ・リン酸・カリが適度な割合で配合されたものが市販されているので便利です。その他、鶏ふんや牛ふんバークなども良く使われています。

畑の肥料で石灰をまく時の注意点

石灰を撒く理由はいくつかありますが、主なものとしては「土壌にアルカリ分を増やす」ことと「カルシウムを補う」ことです。

火山が多い日本では、雨に地面から蒸発した酸が含まれているため土壌が酸性に傾いてしまいます。

作物の多くが弱アルカリ性の土を好んで生育するため、石灰を撒いて土のpHバランスを整えるのです。

しかし、土壌のpHは、作物によっても適正値は異なるるので注意が必要です。

ジャガイモなどは、アルカリ性の土で育てると皮の表面がカサブタのようになる「そうか病」という病気になってしまいます。

適度な石灰は必要ですが、石灰を撒きすぎた土壌はアルカリ性に強く傾き、回復が難しくなります。

多少アルカリ性が強い程度であれば、ピーとモスや鹿沼土を投入すれば回復も可能ですが、石灰は「毎年、多量には必要ない」と覚えておきましょう。

いろいろな野菜を植える場合には、それぞれの適正なpHを把握して、酸度計で土壌の状態を確認するといいでしょう。

畑の肥料、苦土石灰とは?成分や効果など

日本の土は、火山が多い国土の影響で酸性になりやすく、人の手が入っていない畑や庭は酸性濃度が高いことが多いのです。

野菜はその多くが弱アルカリ性を好みますが、ガーデニングを楽しむ場合は植物によって花が良く咲く土質は違います。

植える植物に合わせた土壌の改良が必要になります。

苦土石灰(くどせっかい)は、通常の石灰と同様に、土壌のpHをアルカリ性に近づけます。白い粉状、もしくは粒状で「ドロマイト」と呼ばれる鉱物を加熱・粉砕して作られています。

主成分は炭酸カルシウムと炭酸マグネシウム。酸性寄りの土をアルカリ側にしてくれると同時に、カルシウムやマグネシウムを補給します。

カルシウムやマグネシウムは植物の根を活性化して、葉のつやを良くしてくれます。

苦土石灰の効果とメリットとは?その他の石灰

●苦土石灰

苦土石灰を使うと、土壌をアルカリ性に傾けることができますが、消石灰と比較してアルカリ成分が少なく、土壌に与える変化は緩やかです。

有機石灰はさらにアルカリ成分が少なく、より穏やかに土壌の改良が行えます、カルシウムやマグネシウムを補給ができる利点があります。

苦土石灰のかわりに「草木灰」jを使う方法もありますが、こちらは主な成分がカリウム。そのため、カリウム過剰になり、マグネシウムやカルシウムの吸収を阻害することがあります。

中和と栄養補給を同時に行うには、草木灰苦土石灰を両方使うこともできます。

●消石灰

むかし校庭のラインを引くために使われていた白い粉が消石灰です。生石灰を加工して作られたもので、アルカリ成分が強くpHは12。カルシウムとアルカリが主成分です。

●有機石灰

有機石灰とはホタテやカキの貝殻、卵の殻などを砕いて作ったものです。

主成分はカルシウムとアルカリ成分。動物由来の石灰なので有機栽培にこだわりたい人にもおすすめです。

元肥(もとごえ)と追肥(ついひ)とは?

肥料には使うタイミングなどによって「元肥(もとごえ)」や「追肥(ついひ)」があり、肥料の成分や撒き方が違ってきます。

【元肥】

元肥は種や苗を植え付けるときに、成長を促す目的で与える肥料です。植物を育てるには「チッソ、リン酸、カリ」が必要になります。特に、種や苗の段階では葉を育てる「チッソ」の成分が多いものを与えます。

効果がゆっくりと時間をかけて現れる緩効性の肥料も使用されます。トマトなどの苗は、根の近くに施しますが、根に直接触れないように注意が必要です。

【追肥】

元肥は生育の初期に多くが使われて肥料の効果が薄れてしまいます。そこで、肥料を新たに足し与えるのが「追肥」です。

育っている作物にすぐ効果がある肥料が求められることから科学肥料が使用されることが多くあります。

有機肥料の中にも速効性のものはありますが、肥料障害を防ぐためにも「発酵済」の物をを使用してください。

作物によっては追肥が必要ないものもありますので、育て方を確認してから追肥しましょう。

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