バラに肥料のやりすぎで出る症状と対処法!バラの肥料の与え方

バラを育てるのは、ガーデニング上級者というイメージを持つ方は多いと思います。
きれいな花を咲かせるためには、たくさんの手間が掛かります。
肥料を与えることは大事なことですが、逆に肥料をやりすぎてしまうと、虫が付きやすくなってしまったり、花の形が乱れてしまったりすることもあります。
丈夫なバラを育てるために肥料の与え方には注意が必要です。

肥料過多で出る症状や、肥料の与え方についてご紹介します。

バラ栽培で肥料のやりすぎには注意

バラは肥料を好む植物と言われます。しかし、そう聞いた初心者の多くが肥料をやりすぎて失敗してしまいます。

いくら肥料を好むと言っても量やタイミングを間違えると病気の原因になったり、最悪の場合は枯れてしまいます。

肥料が足りなければ足すことができますが、やりすぎてしまうと取り返しがつきません。バラ用に配合された肥料に表示された使用方法をきちんと守って与えることが必要です。
錠剤のような固形肥料であれば、鉢の大きさ(号数)に合わせて決まった数を根本に置くだけなので簡単です。

四季咲きのバラであれば、花が終わったところで花柄のある枝を半分ほどに切り戻して根本に肥料を置きます。それ以外には肥料は与えないこと。

これを開花が終わるまで繰り返せばいいのです。

バラに肥料をやりすぎと虫が付きやすくなる

バラに肥料をやり過ぎると害虫が付きやすくなるのはなぜなのでしょうか。

肥料過多、つまり窒素過多になるとバラの内部に硝酸イオンが溜まってしまいます。バラは酸欠状態になり、硝酸イオンは亜硝酸イオンになって亜硝酸ガスを発生させます。

害虫はこのガスを好むので呼び寄せられるように虫が増えてしまうのです。

また、害虫の多くはアンモニア窒素がある場所に植物がある個を知っていて、この臭いが画中を呼び寄せる格好になります。

つまり、肥料をやりすぎたバラには、虫が寄って来やすいとなるわけです。もちろん、肥料を適切に施していても害虫がついてしまうことはあります。ただ、肥料を与えすぎたバラよりも、害虫が少ないのは確かです。

特に、農薬を使わない、減らしているという場合は、肥料のやりすぎは虫害に大きな影響を与えると言っていいでしょう。

こんな症状はバラに肥料をやりすぎの可能性も

バラの枝が黄色くなってしまったり、葉の色が薄いの場合、原因として肥料のやりすぎが考えられます。特にベランダなどで栽培し、人が水を与えている鉢植えのバラで起こりがちです。

バラに限らず、花は本来「水、光、風」があれば肥料はなくとも生育して花を咲かせるものです。なぜ肥料を与えるのかといえば、できるだけ大きく、多くの花を咲かせたいからです。

株が小さいバラや、細い枝のバラは多くの肥料を取り込むことができません。なのにたまたま植えた鉢の大きさだけを基準に、どんどん肥料を与えてしまうと鉢に塩分が溜まってしまいバラの根から水分を奪ってしまいます。

肥料を与える場合は、鉢の大きさだけでなく株の大きさで調節する必要があるのです。

●もしバラに肥料をやりすぎてしまったら

鉢底から水が流れる状態で、たっぷりの水を与え続けます。肥料分が流されて土が乾燥するようになったら、土の状態が回復してきた印。

この状態は、植え替え時に肥料を与えた場合や、植え替えを怠った場合にも起こる可能性があります。植え替えをせずに肥料を与えるのであれば、土に牛糞などを敷いてから肥料を与えると、肥料ヤケを起こしにくくなります。

バラに肥料をやりすぎと病気の原因にも…丈夫に育てるためには

実は地植えしたバラに施す肥料は、冬を迎え根が休眠期を迎える頃に施す寒肥だけでも
いいくらいです。

バラは肥料を好むというイメージがありますが、植え付けの際の元肥や寒肥をしっかり行う必要があることからなのでしょう。しかし、この二つのタイミング以外では健康なバラであれば、ほとんど追肥の必要はありません。(鉢植やプランターの場合は異なります。)

もちろん、生育の状況に合わせて必要な肥料を追肥することはあります。ただ、必要以上に肥料をやりすぎてしまうとバラの株が強く育ってくれません。逆に軟弱になって病気になりやすくしてしまう可能性もあります。

また、花弁が多いバラの場合は花弁が増えすぎてしまう開花できなくなったり、開花中にシュートが出てしまうことにも繋がります。

シュートとは新たに太い枝が伸び出すことで、本来はバラの開花前後なのですが肥料のやりすぎによって花が咲いている時期に起こることがあります。

バラに肥料を与える時期と与え方

●お礼肥え

一番花が咲いた後、美しい二番花を楽しむために肥料を与えます。株の根本の周りを軽く掘って化学肥料を適量与えます。

この時、葉が固くゴワついていたり枝に徒長が見られる場合は、寒肥が効き過ぎかもしれませんのでバラの状態を見てお礼肥えをしてください。

●追肥(夏)

8月中~下旬、選定を行う1週間ほど前を目安に行います。四季咲き品種や若い苗に与えます。

肥料の使用説明などをよく読んで適量を与えてください。この時、肥料をやりすぎると冬に休眠できなくなることがあります。

●寒肥

12月末~2月頃にかけて与える肥料で、バラにとってはそこから1年生育していくための中心的な肥料となります。

株元から30センチほど話して2~3ヶ所の穴を掘り油かすなどの固形肥料を100グラム程度与えます。

与える時期が遅れると肥料が効きすぎすことがあるので、寒い地方では早めに与えるといいでしょう。

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