コンセントのほこりは発火の危険があります
コンセントについたホコリで起きる発火のことを、トラッキング火災といいます。
ホコリは普段から空気中にまっています。とっても小さなホコリですから、たまらないと気になりませんよね。でもこの小さなホコリは空気中の水分を吸収します。
この水分が火災のポイントです。コンセントと電源プラグの間についたホコリに水分が加わると、そこに電流が流れて発火の原因となるのです。
目に見える場所についてはいつも掃除をしているので、大丈夫だと思いますが、冷蔵庫の電源や洗濯機、テレビなどのコンセントは、普段は物のかげになっていて目につくことがなく、ホコリが溜まりやすい場所です。また湿気が溜まりやすい場所でもあるので、定期的に掃除をしてホコリのたまり具合を確認することが大切です。
コンセントのほこりが原因で発火するトラッキング現象
コンセントのホコリが原因で発火するトラッキング現象についてお話しましたが、この発火は防ぐことが出来ます。
まずはコンセントのプラグにホコリを溜めないようにすることです。定期的な掃除もその一つですが、トラッキング防止のためのカバーなどが販売されていますので、掃除が忘れがちになってしまう場合は、そのような便利グッズを使用するのも一つの手です。
またプラグを差し込んでいない場合も、やはり細かなホコリは入り込んでしまいます。小さなお子さんやペットがいる場合などはコンセントに、おもちゃなどを差し込んでしまう恐れもありますので、コンセントを塞いでおくことをおすすめします。
その他には掃除をしやすくしておくのも、発火防止に繋がります。どうしても電化製品が密集する場所はケーブルが多くなり、ホコリも溜まりやすくなります。
工夫をしてケーブルがゴチャつかないように整理をしましょう。
コンセントのほこりを掃除して発火を防ごう
コンセントのホコリを掃除することでトラッキング現象を防止することが出来ます。
その掃除方法についてご紹介していきますね。
まずはプラグの状態をチェックします。古いプラグを使用していたり熱を帯びているものは、新しいものに交換して使うのをやめましょう。
そして掃除方法ですが、最初に電気プラグをコンセントから抜いてください。
コンセント周辺、コンセントの中の部分のホコリを取り除くために掃除機をかけます。コンセント内部に入り込んでしまったホコリは、掃除機でも吸い取りきれませんので、エアーダスターを使用してホコリを取り除きましょう。
さらに差込口の汚れを固く絞った布で拭き取ったり、綿棒で細かな部分のホコリを取り除き掃除が終了です。布で拭き取った場合はしっかりと乾燥させてから、プラグを差し込んでくださいね。
冷蔵庫や洗濯機の裏は、ついついホコリや汚れを見落としがちです。定期的に確認をして掃除を行いましょう。
コンセントの使用の仕方を確認して火災を予防
コンセントから起こる発火はトラッキング現象だけではありません。プラグを正しく使用していないと発火が起きることもあるので、次の点に注意をしてください。
まずはプラグが古くなっていないかをチェック!破損していたり、熱くなっていたら要注意です。
またテーブルタップにも注意が必要です。許容電流を超えて使用している場合には発火する危険性があります。テーブルタップにさらにタコ足を使用している場合などは、書かれている許容範囲を超えている危険性がありますので、確認をしてください。
その他にもコードを束ねて使用することも発火の原因となることを知っていますか。コードは電流を流すために熱を帯びます。それをさらに何本も重ねることによって熱はどんどんと上昇して発火を起こす場合があるのです。
使用していないときは束ねていても問題はありませんが、プラグをコンセントにさしているときはコードを束ねたまま使用しないでくださいね。
コンセントのこんな火災にも注意を
コンセントから起こるいろいろな火災についてお話をしてきましたが、火災にはいくつかのタイプがあります。
まずは最初にお話をした、コンセントとプラグの隙間にホコリがつくことで起こるトラッキング火災。
そしてプラグ自体が古くなったり、損傷したりすることによって起こる火災。
電流の許容範囲を超えて使用する場合も、プラグやテーブルタップが高温になり危険です。
その他にはコードを束ねて使用することも、火災発生の原因になるとお話しました。
またコンセントが埋め込まれている内部でも火災が起こることがあり、湿気の多い場所で起こる確率が高くなっています。
電気は私達の日常に無くてはならない存在です。そのため家の中では多くの電化製品が使用されています。しかし便利な存在も使い方を間違うと、火災を起こしてしまう原因になってしまいます。電化製品が溢れている時代だからこそ、使い方に注意をして安全に使用することが重要ですよね。